2009/10/09 23:09:34
ちょ、なんか知らんけどコルダやってる!
いつからやっていたんだろうか…。
どうせならまた1話から見たかったけれど、どうやら今日のは2話らしい。
…よくやってることに気づいた自分!
これからじっくり見たいかと思います。
柚木様ーvv
教祖様ー!
だいすけだー!!
さて、追記よりしょうもない小説入ります。
薄桜鬼で≠千鶴ちゃんです。
勇気がある方はどうぞお読みください←
「俺の夢はな、惚れた女と所帯を持って穏やかに暮らすこと」
そう柄にもなく頬を染めながら言った貴方が普段とは違って可愛らしくて。
今までと違う顔を見られたのが嬉しくて。
惚れられた女(ヒト)が羨ましくて。
"惚れた女"がなんで私じゃないんだろうって思って。
溢れ出した嫉妬という憎悪が一気に自分の体を駆け巡り、汚くなってしまって。
「叶うと良いですね」
その一言が震えずに上手く笑いながら言えたのか、どうやってあの人と別れたのかすらもわからなくて。
気付けば自室の隅で涙を流していた。
「……っ」
あの人とあの子。
あの人とわたし。
人に言われなくたって、自分でわかってる。
私があの人に釣り合わないってことくらい。
あの人が特別な優しさを向けるのはあの子だけだってことくらい。
本当はあの人の幸せを願いたい。
あの人の夢が叶うのを願いたい。
でも、諦めることなんか今はまだできない。
「もうちょっとだけ好きでいさせて…」
◇◆◇◆◇◆
「おーい!飯だぞー」
ゆさゆさと身体を揺さぶられる感覚で意識が覚醒する。
「へ、すけく」
「おう!……なんかあったのか?」
平助君はいつもそうだ。
なんでかわからないけど、私の様子にいつも早く気付いてくれる。
「…ううん、なんにもないよ」
私的なことで迷惑をかけることなんてできないから、笑って誤魔化す。
「なら良いけどよー…早くしねぇと八っつぁんに全部食われちまうぜ!」
「確かに。早く行こっか」
「ああ」
きっと平助君にはわかっている。
私が作り物の仮面をしていたことに。
だけど、なにも言わないでくれる彼の温かさが嬉しかった。
(あの人じゃなくて、平助君を好きになってたら良かったのにな…)
そんなことを思いながら行った広間にはあの人とあの子が並んで座って仲良く話していて、わかっていたことなのにツキンと胸に痛みが走った。
蓋をしなくてはならない想い(ココロ)は未だ沸き上がる。
きっと"もう少し"って思ってしまったから。
……もう、やめよう…。
「平助君、やっぱり私ご飯良いや」
「え、あ、おいっ!」
逃げるかのように走って屯所をあとにした。
走って走って着いた先は川原。
月が水面に映ってなんとも幻想的だった。
夜露に着物が濡れてしまうことも厭わず座り込み、それを見つめる。
不思議と気持ちが落ち着いた。
無理矢理気持ちを押し込めたって、さっきのように溢れてしまう。
だったら、駄目でも好きって言ってすっきりしたい。
…私のために。
「告白、しよう…」
「誰にだ?」
「っ!」
振り替えれば、彼が仁王立ちしていた。
どうして?なんで?
……ここにいるの?
「最近何か悩んでると思ってたが…そういうことか」
いきなり現れた想い人に動揺を隠せない私は、彼がどこか苛立ちを含みながら隣に座ったことに気が付かなかった。
「で、誰が好きなんだ?」
「…………」
ポンと頭に乗せられた手が嫌に冷たく感じた。
「ぃ、」
「ん?」
「原田さんには関係ないっ!!!」
ボロボロと涙が流れるのと同時に心も崩れていくのを感じた。
大きく目を開いた原田さんに、どこか冷静な部分が彼を傷つけてしまったと悟る。
でも、止まらなかった。
「私が誰を想っていようが原田さんには関係ないでしょ!」
そう叫んだ瞬間、ぐっと何かに引かれ唇に熱が触れた。
「~~っ」
それが原田さんのモノだとわかるのにそう時間はかからなかった。
どうして?と思うよりも早く、初めての口づけがこういう形だったのが悲しくて、でも、好きな人にされているというのが嬉しくて、ボタボタと涙が流れた。
「っ悪い…」
「どう、して」
眉間に皺を寄せた原田さんを彼の腕の中から見つめる。
けど、それは直ぐに見えなくなり、変わりに彼の熱い胸板が視界に広がった。
「お前のことが……好き、なんだ」
「だから関係ないなんて言わないでくれ…」
ギュッと力を込められた腕からも、震える声からも、真剣さが伝わってくる。
でも、まだ信じられなかった。
「ち…るちゃんは…?」
「あいつは!あいつのことは妹のようにしか思ってない。俺が愛しいと思うのは…」
お前だ。
耳元で伝えられた言葉に体が震えた。
ドクンドクンと聞こえる鼓動が一つから二つになって、そっと彼の着物を握る。
「ほん、とう?」
「ああ」
「本当に?」
「ああ。俺はお前を、お前だから選んだ」
想っていたのは私。
恋い焦がれたのも私。
全部、全部、独りよがりだとばかり思っていた。
でも、違った。
「…しも、私も、貴方だから、原田さんだから…すき」
そう告げたあとはよく覚えていない。
ただ、もう一度交わした口づけがひどく幸せだったことは覚えている。
「左之さん、好きだよ」
「藪から棒になんだ?ま、俺も好きだぜ」
そしてまた私たちは想いあう。
きっと、ずっと、絆が、想いが、消えない限り。
***
原田さんへの愛が多すぎてしまった(笑)
本編の左之さんイベント要素を取り入れつつのオリジナルですが、千鶴ちゃんとのスチルに重ね合わせてみると楽しめるかも?なんて言ってみる←
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